BS7671に関する知識・情報の提供
海外規格リサーチャーは、国際規格IEC60364の知識を求めている方に、その規格の要求事項をイギリスの電気設備規格BS7671の解釈を通して説明します。IEC60364は、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)が作成した電気設備の設計、施工のための一連の国際規格です。BS7671は、IET配線規程とも呼ばれ、英国工学技術学会が作成した電気設備の設計、施工のための規格で、IEC 60364シリーズに基づいています。第1版は、1882年に発行され、現行の版は、第18版修正2で、2022年3月に発行されました。この規格の情報を求める方のニーズに従って、BS7671の最新版に基づいてご説明致します。海外規格リサーチャーは、下記の事項が重要であると考えております。
・接地システム。特にTN-SシステムとTTシステムの違い。
・感電に対する保護。
・過電流に対する保護。
・配線システムの選定と施工。
・保護導体(接地とボンディング用の導体)の決定。
また、BS7671規格の構成を下記に示しますので参考にしてください。
1編 範囲、目的及び基本原則
2編 定義
3編 一般特性の評価
4編 安全のための保護
41章 感電に対する保護
42章 熱的影響に対する保護
43章 過電流に対する保護
44章 電圧障害及び電磁障害に対する保護
46章 断路と開閉
5編 機器の選定と施工
51章 共通ルール
52章 配線システムの選定と設置
53章 保護、分離、開閉、制御、及び、監視
54章 接地方式と保護導体
55章 その他の機器
56章 安全設備
6編 検査及び試験
64章 最初の検証
65章 定期的な検査及び試験
7編 特別な設備又は場所
8編 機能的要求事項
82章 生産消費者の低圧電気設備
アペンディックス 1~17(7及び12:使用されていない)
アペンディックスの中で特に重要なものは、「アペンディックス4ケーブルの許容電流容量と電圧降下」です。